感謝を込めて―サバイバーズ・ファンドの完了に寄せて

Nihongo • March 31, 2026

「私は今年の8月で104歳になります。心から、この支援金に感謝しています。」

― JCSHWF受給者の声

「この実現のために尽力してくださり、またその後のフォローアップも含め、本当にありがとうございました。不当に扱われたカナダ市民にとって、一つの区切りとなる、非常に意義のある取り組みだと思います。」

― JCSHWF受給者の声

日系カナダ人歴史遺産協会(Japanese Canadian Legacies Society/JCLS)は、このたび日系カナダ人生存者健康福祉基金(Japanese Canadian Survivors Health and Wellness Fund /JCSHWF)の活動を無事に完了できたことをお知らせいたします。「高齢者の健康と福祉」はJCLSが掲げる5つの柱のひとつであり、本ファンドは、数々の犠牲を払い、私たちに道を示してきた年長世代への敬意と感謝を形にした、私たちの使命に深く根差した取り組みです。カナダ国内、そして世界各地に暮らす何千人もの困難な時代を耐え抜いた方々に対し、ふさわしい認識と支援を届けることで、私たちは彼らのしなやかな強さを称えると同時に、次世代へと受け継がれる思いやりと尊厳の礎を築くことができたと考えています。

私たちは、全国の高齢者団体を代表し、日系カナダ人生存者健康福祉基金(JCSHWFS)の設立・運営に尽力された理事会員に、心からの敬意とkansha(感謝)を表します。

会長のキャシー・マキハラ(Cathy Makihara)、副会長兼会計のデイビッド・イワアサ(David Iwaasa)、書記のケルヴィン・ヒゴ(Kelvin Higo)をはじめ、理事であるルース・コールズ(Ruth Coles)、スーザン・マツモト(Susan Matsumoto)、マーレン・モリ(Marlene Mori)、アン・アシュリー(Ann Ashley)、シェリー・アン・ヤマシタ(Shelley-Ann Yamashita)の皆様の献身的なご尽力に深く感謝申し上げます。

このチームは、地域からの大きな期待と切迫した状況のもと、日系カナダ人生存者一人ひとりに健康・福祉支援助成を届けるという、シンプルかつ明確な使命を掲げて活動してきました。

日系カナダ人歴史遺産協会(JCLS)のもとで運営された本団体は、総額2,800万ドルにのぼる医療・健康支援資金を分配し、今なお存命の方々を見つけ、つながり、支援を届けることを目的としてきました。

JCLSは、この重要な取り組みにおいて地域に尽くしてくださった、JCSHWFSのスタッフ、地域連携支援員、そして数多くのボランティアの方々のたゆまぬ努力と献身に、心より謝意を表します。

存命者への支援

本基金を通じて、延べ5,000人を超える高齢者に支援が届けられました。助成金は、自己負担となる医療費、医療・介護機器、そして福祉に関わるさまざまなニーズに応えるものであり、困難な時代を耐え抜いてきた世代の不屈の歩みを称えるものとなりました。
この大切な取り組みは、全国の皆様からの温かなご支援によって実現しました。

日系カナダ人生存者健康福祉基金理事会

キャシー・マキハラ(会長)、バーナビー、BC
デイビッド・イワアサ(副会長兼会計)、バンクーバー、BC
ケルヴィン・ヒゴ(書記)、スティーブストン、BC
ルース・コールズ、バーナビー、BC
スーザン・マツモト、カルガリー、AB
マーレン・モリ、ウィニペグ、MB
アン・アシュリー、トロント、ON
シェリー・アン・ヤマシタ、トロント、ON

JCSHWFSチーム

リーダーシップ:ジョアン・ミヤザキ(Joanne Miyazaki)
チームメンバー:ホリー・サカキ(Holly Sakaki)、アフザル・バーマニア(Afzal Barmania)、エリザベス・ミヤナガ(Elizabeth Miyanaga)、ユミ・デイエル(Yumi Deyell)、チヒロ・ホンマ(Chihiro Honma)、モーリーン・ハタナカ(Maureen Hatanaka)、トモヨ・ウダガワ(Tomoyo Udagawa)、モモナ・イシハラ(Momona Ishihara)、ロジャー・テシマ(Roger Teshima)、スーザン・ハントリー(Susan Huntley)、パメラ・オカノ(Pamela Okano)、キャロライン・ヤマシタ(Caroline Yamashita)、キャサリン・アリマ(Katherine Arima)、マーク・ウエダ(Mark Uyeda)、エリッサ・クニヒロ(Elissa Kunihiro)、エリカ・シン(Erica Shin)、エリン・オイカワ(Erin Oikawa)、アビゲイル・カタオカ(Abagail Kataoka)、ドナルド・ワタナベ(Donald Watanabe)

JCSHWFS理事会およびチームからのメッセージ

カナダ全土にわたり、40を超える地域の日系カナダ人団体・グループが、事務所やイベント会場の提供、会員への情報共有などを通じて、本団体の活動を惜しみなく支えてくださいました。中には、イベント運営を支えるスタッフを派遣してくださった団体もありました。これまでに146回を超える対面イベントが実施され、私たちのチームは、計3,800名の方々と直接お会いすることができました。

また、地域連携支援員は、存命者の方々とさまざまな場で向き合ってきました。ご自宅、ショッピングモールやレストラン、図書館などの身近な公共スペース、あるいはオンラインでの面談など、その形は多岐にわたります。オンライン面談に参加できるよう、新しい技術や操作方法を丁寧にお伝えした支援員もいました。

理事会は、地域ボランティアに支えられた世代を超えるスタッフチームの尽力に、深く感謝しています。ブリティッシュ・コロンビア州、アルバータ州、マニトバ州、オンタリオ州、ケベック州、そして日本から、87名を超えるボランティアが参加し、中には複数回にわたり協力してくださった方もいました。

支援申請に伴う確認や面談の過程では、すべての方を思いやりと尊重をもってお迎えしましたが、なかには過去のつらい体験を思い起こされる方もいらっしゃいました。スタッフからは、次のような声も寄せられています。
「多くのメンバーは、日系カナダ人コミュニティが受けた追放や強制移動の歴史について十分な知識を持って参加していましたが当事者の方々が語ってくださった個々の体験には、胸が締めつけられる思いでした。この心の傷は今なお続いており、彼らにとって生涯にわたるものです。」

本団体の活動終了に向けた準備が進む中、わずかに残った資金は、限られた数のカナダ国内の日系カナダ人パートナー団体に分配され、存命者の方々の健康と福祉を支えるために活用されます。団体の選定にあたっては、JCSHWFへの支援実績、対象者の居住地域、既存のプログラムやサービスの有無などが考慮されます。資金の少なくとも80%は存命者向けプログラムに充てられ、運営管理費として使用できるのは最大20%までとされています。

団体の活動に幕を下ろすにあたり、理事会およびチームは、存命者の方々、そしてそのご家族が寄せてくださったご理解とご支援に敬意を表し、皆様の勇気ある行動、たゆまぬ努力、おもいやりに心から感謝いたします。

これをもって、本団体としての役割に一区切りをつけることとなりました。
尊敬と感謝、そして心からの想いを込めて…。

お元気で。

―日系カナダ人生存者健康福祉基金


Japanese Canadian Legacies are initiatives that honour our elders past and present. We are grateful to be doing this work on the ancestral lands of the Coast Salish peoples.