なぜ、日系カナダ人の歴史を「今」学ぶことが重要なのか

Nihongo • March 17, 2026

日系カナダ人歴史遺産協会(Japanese Canadian Legacies Society) は、

日系カナダ人コミュニティと文化、高齢者の健康と福祉、記念碑、教育、文化遺産という5つの柱を軸に活動しています。これらすべては、過去と現在の先人を敬い、その歩みを称えることを大切にしています。

多くの取り組みが、困難な時代を耐え抜いた方々への直接的な支援や顕彰を行っている一方で、教育は、こうした歴史についてほとんど、あるいは全く知らない一般社会と日系カナダ人コミュニティをつなぐ、極めて重要な役割を担っています。

新しいウェブサイト JapaneseCanadianHistory.com は、教室の中だけにとどまらず、誰もがこの歴史に向き合えるよう、学ぶ場を提供しています。1940年代に起きた、22,000人の日系カナダ人の強制移動、強制収容、そして恒久的な財産の剥奪といった出来事も紹介されています。

このサイトには、恐怖や無知が政府の政策や世論を支配したときに、何が起こり得るのかについて、重要な教訓が多く込められています。

Patterns of Injustice(繰り返される不正義)

JapaneseCanadianHistory.com 内に用意されたレッスン教材を活用することにより、あるコミュニティを「他者」として扱うことが、そのコミュニティの住まいや権利を最終的に完全に失わせる事態へとどのようにつながるのかを、生徒たちに示すことができます。

アンドレア・フィルポット(Andrea Phillpott) による最新の教材 『Patterns of Injustice』 は、高校の教員と生徒を対象に設計された全3回構成の学習ユニットです。日系カナダ人の歴史の中に繰り返し見られる不正義の共通パターンを取り上げ、それらが現代社会においてどのように見られるのか、そして現在や未来において不正義にどう立ち向かうことができるのかを考えていきます。

若者が無力感を抱きやすい現代において、この歴史は、構造的な不正義に立ち向かうための道しるべとなります。

なお、このレッスン教材を紹介する 2つのセッションが、

2026年5月1日開催の Surrey Teachers’ Association Pro-D Day にて実施される予定です。

教育の魅力を発信

日系カナダ人歴史遺産協会(Japanese Canadian Legacies Society/JCLS)は、JapaneseCanadianHistory.com をより広いコミュニティに紹介する取り組みの一環として、日系カナダ人の歴史を社会の前面へと届ける活動を続けています。直近では、トロントで開催された 2026 年 OLA Super Conferenceにて、本ウェブサイトの教材を紹介しました。

また、5月に開催される Surrey Teachers’ Association 春季カンファレンスでも発表を行う予定です。
JCLS の教育ブランドアンバサダーである ジェフ・チバ・スターンズ(Jeff Chiba Stearns)は、JCLS が参加する各種カンファレンスでの紹介や学校現場での幅広い活動を通じて、この教材を多くの方々に届けています。

歴史は繰り返さないが、韻を踏む

「国家の安全保障」という名目のもとに、人権の制限が正当化されることがあります。日系カナダ人の歴史は、そうした事態が何をもたらすのかを示す警鐘です。
1942年の強制移動について、それを単なる「過ち」としてではなく、意図的な政府政策として教えることで、我々は不正義のパターンを見極め、歴史が再び繰り返されようとしている兆しに気づくことができます。

JapaneseCanadianHistory.com では、教員や関心を持つすべての人を対象に、日系カナダ人の歴史を学ぶための自己学習型オンラインコースを提供しています。このコースは3つのモジュールで構成されており、それぞれに理解度を確認するための短いクイズが含まれています。お気軽にお試しください!

To book a workshop or for more information, email education@jclegacies.com


Japanese Canadian Legacies are initiatives that honour our elders past and present. We are grateful to be doing this work on the ancestral lands of the Coast Salish peoples.